人を支える ゆとりおじさんになる方法

成長に投資する

コロナショック!?

新型ウイルスの問題が、経済に悪影響を与えると悲観して、株価が大きく値下がりしたり不安定になっています
長い目で株式に投資するとは、目先の動きではなく、企業の成長に投資すること。でも、日々の株価は、目先の値動きを追って利益をあげようとする人など、いろいろな投資のしかたをする人も合わせて、買い注文と売り注文のバランスで動きます
そのため、企業の価値以上に割高になるまで株価が値上がりしたり、逆に悲観的になって割安になるまで値下がりする、ということが起こります
(以下、グラフは、昨年7月まで30年間のアメリカの株価指数S&P500、それに含まれる企業の財務指標、株価指標を表しています)

株価の動きと企業の成長

株価がそういう動きをするとすれば、長い目での投資が目的にする「企業の価値やその成長」とはどんなかたちで見ることができるでしょうか?
最もシンプルに企業の成長力や価値を見ることができるものに、企業が稼ぐ利益をもとにした「一株あたり利益(EPS)」と、企業が持つ資産をもとにした「一株あたり純資産(BPS)」があります

株価の指標でもっとも代表的な 「PER(株価収益倍率)」や「PBR(株価純資産倍率)」はそれぞれ、株価がこの一株あたり利益(EPS)や純資産(BPS)の何倍になっているかを見るものです
倍率が高すぎれば割高、低ければ割安と見るわけですが、その基準になるEPSやBPSは図のとおり、株価に比べてもより安定して右肩上がりで成長しています

にもかかわらず、株価のほうは時に行き過ぎて変動が大きくなり、PERやPBRが高くなったり低くなるのは、企業の成長に投資するのとは観点の違う投資が影響するからです
最近は、株価が安定して上昇しているときにさらに株への投資を増やそうとする投資手法のプロ向けファンドも多いと言われ、割高になるまで買い進まれたところに不安要因が出ると、いっせいに逆回転して株価が急落することになります

こんなときだからこそ

つまり長い目での投資とは、株価の値動きに投資するのではなく、このEPSやBPSの成長を信じて投資すること
それを理解することが、割高になった後の急落や大きな値動きに振り回されることなく、 納得感を持って「成功につながる」資産運用を続ける方法だと考えています